アニメとゲームと趣味を語るブログII

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少女系についての考察

 女性向けについての傾向というのは、どういうのがあるのか自分なりに考えてみました。
 ただ、個人的なものなので、かなりの偏見があるかもしれません。

 昔の少女物は、不幸な生い立ちというかなり暗めのものでした。
 メルモちゃんとかも、両親が事故で死亡という衝撃の第1話だったりしますし、リカちゃんも、初期の設定は、父親が失踪という暗いものがありました。

 そこから、願望のようなものが登場しました。お姫様とか王女とか、あるいはなりたいものに変身とかですね。魔法少女とかは、定番中の定番です。
 そして、セーラームーンで画期的なことが登場します。
 それが、戦う主人公という概念です。
 昔の少女系は、ドロドロしたものはあっても、戦うというのはありませんでした。
 これは、旦那が冨樫という影響を受けていると思われます。
 冨樫といえば「冨樫、仕事しろ!」の冨樫です。昔は「幽々白書」、今は「HUNTER×HUNTER」と少年漫画系ではバトルアクションの代名詞となっています。
 この戦う主人公は、プリキュアに受け継がれているわけですね。

 そして、なろう系では、主人公はお姫様というのは、圧倒的に少ないです。自由がないというのが影響しているのでしょうか。
 加えて、中世なので貴族社会に憧れはあるものの、窮屈な環境は少ないということで、侯爵令嬢や王女に近づける侍女(メイド)、自分は特別な存在という聖女が主人公というのが多いです。
 女性は、主人公を自分に投影させて楽しむという主観的な読み方をしているようです。BLも男を愛するという意味では、主観的な読み方をしているようです。
 あと、プリキュアみたいに戦うところはありません。よくて、他の令嬢やイケメンと悪口を言い合ったり、他の令嬢から嫌がらせを受ける程度ですね。
 そして、計略を使って相手を貶めて仕返しをするという頭脳で戦う感じです。
 結果的に、読者をスカっとさせています。
 勇者パーティー追放の代わりに、家から追い出されたりとか、貴族を剥奪されたりとかもあります。その後、逞しく生きていることを知って、家に連れ戻そうとするも戻らない、または国王とかの一番上の存在にばれて、実家が貴族権剥奪や取り潰しというのもあります。

 主人公が侍女系とかは、子育てや下の兄弟の世話の経験がないと思いつかないシーンが結構あります。
 侍女系ではないですが「本好きの下剋上」の第二部とかだと、神様からの恵みの他に、頑張って結果を出した人には、特別にご褒美というのをつけています。
 これも、そういう設定を読んだときに衝撃を受けたのを覚えています。ご褒美は思いつかないなぁと。

 ギャグとしては、転生物だったら、前世は腐女子な設定にして、貴族社会にBLを流行らそうとしたり、他の侍女とカップリングの話をしたりとかしています。
 自分がカップリングの一人になっているところを最終的にイケメンに突っ込まれたり、イケメンからBL禁止令を出されているにも関わらず、懲りずに……結局ばれるというのがなろう系女子の特徴ですね。

 個人的に、お姫様願望があるのは、アナ雪の影響で小学生までで、そこから、王女は自由がないというのとプリキュアの女同士の友情の影響もあって、ハードルが下がり、
好みがそれぞれ分かれるという感じですね。
 今は聞かないですけど、王子様症候群という言葉がありましたね。自分には、白馬に乗った王子様が迎えに来てくれると信じていて、いつまで経っても結婚しない女性のことを言いますが、ジェンダーレスの今の時代には、合わない言葉です。

 子育て中の人や世話好きな人だったら、侍女(メイド)物を読んでいたり、イケメン好きなら恋愛ハーレム物を読んだりとかですね。
 女性向けでも、男性が読んでも面白いです。
 女性は、主人公を自分に投影して読んでいると思いますが、自分は観客という第三者の目線で読んでいます。