アニメとゲームと趣味を語るブログII

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なろう検証動画その2

 なろうも、流行の流行り廃りがあるようです。
 最初は、ゲームの世界に閉じ込められる系のジャンルです。
 これは、自分の知っている非日常の世界に行きたいというかなり仕事疲れの人の願望が影響しています。
 なろうではないですが、「ソード・アートオンライン」とか「.hack//sign」とかそうですね。
 なろう作品で、最初にアニメ化されたのが、「ログ・ホライズン」ですね。最近だと、「リアデイルの大地にて」もそんな内容です。

 そこから、次に出た流行が「異世界転生(異世界召喚)」です。
 これは、なろうの代名詞になって、異世界転生といえば、なろうで、トラックを異世界転生装置と揶揄されることもありました。
 これも、仕事疲れの人が、生まれ変わって別の世界で人生をやり直したいという願望です。
 生まれ変わった後は、もちろん大成功する人生でないといけないので、主人公が異世界で無双したりとか商人で大成功したりとかするのが当たり前となっています。
 一般的なラノベだと、主人公がコツコツ努力して、最強になっていく過程みたいなのがありますが、なろう読者はその過程を嫌います。主人公=自分なので、最初から無双でないといけないし、敵にやられることはあってはならないという暗黙のルールがあるようです。

 この異世界転生ですが、なろうの運営によって、別ジャンルとして隔離されてしまい、これによって、ランキングに異世界転生が反映されなくなりました。
 なので、代わりとして登場するのが、現地の人間を主人公にしたものです。
 そして、勇者パーティーを追放とか、家から追放とかの追放物が流行ることになります。

 これも、異世界転生のときは、クラス全員が転生(召喚)されて、自分だけ無能扱いされて追放されるというのがありました。
 恐らく、今の追放物はその流れを汲んでいるものと思われます。
 そして、無能扱いされた主人公が実は最強で、元いたところは、没落していくというざまぁな展開になっています。
「俺が悪かったら、戻ってくれ」、「今更言われても、もう遅い」という展開になります。
 追放物のキーワードは「ざまぁ」と「もう遅い」です。
 これは、仕事疲れの人が、「自分が最強だということを認めてほしい」という願望から来ていて、実際ざまぁ展開があると、気分がすかっとするのが特徴です。

 女性物ですが、悪役令嬢が廃れた後に出てきたのが、聖女の追放ざまぁ系です。
 これは、聖女の主人公が、聖女の能力があるにも関わらず、王子の婚約者を一方的に破棄して、王宮を追放されるというものです。
 理由は様々で、多いのが聖女は平民というのが、王子には納得できず、貴族の令嬢を偽物の聖女に仕立てて、それを理由に追放するというものです。
 その後、元聖女は能力を発揮して、民衆に支持されます。または、隣国の王子が近づいてきたり、騎士団の団長が近づいてきたりします。
聖女の魔力は万能です」の場合は、薬学研究所でしたが。
 一方、貴族の令嬢の偽聖女は、当然聖女の力がないのに加えて、贅沢三昧。疫病が流行しても知らん顔、または法外な値段請求と次第に民衆の怒りが爆発して、ざまぁ!となるのがテンプレですね。

 読んだものの中には、聖女として王国全体に張った結界が、追放で結界が崩壊して、魔物が襲ってくる無法地帯になったというのがありました。もちろん、偽聖女は結界を張れないので、追放した元聖女に助けを求めますが、「もう遅い!」とざまぁとなるかと思いきや、なんと結界を張るために戻ることに。
 でも、王子と復縁はしませんし、偽聖女は民の信頼を失って引きこもり、元聖女は追放先で幸せに暮らしているというこの落差がざまぁ!ですね。

 ということで、男性物、女性物、ともに追放ざまぁ系が流行っています。ただ、この動画が公開されたのが、2021年8月とすでに1年が経っています。今のなろうは、ランキングでは追放物がちらほらありますが、以前ほど奮ってはいないようです。
 追放物は廃れて、別の流行りが生まれる転換点にいると思われます。なので、新ジャンルを開拓して、流行らせれば、それが次のなろうの流行になるということですね。