少年マガジンで連載されている「ブルーロック」が始まりました。
サッカーのアニメですが、ただのサッカーではありません。
というか、W杯のこの時期に、このアニメをぶつけてくるとは、キャラだけでなくスタッフも、ある意味挑戦的な感じがします。
絵柄を見た限りでは、首輪をされて鎖に繋がれているところを見ると、デスゲームにも見えますが、1話ではまだデスゲーム要素はありません。
内容は、世界一のストライカーを誕生させる実験として、全国から集められた高校生のフォワード300人を特別プログラムで教育して、299人を蹴落とし、最後に残った1人が世界一のストライカーになるというもので、そのサバイバルゲーム物です。
青の牢獄と呼ばれるブルーロックで行い、負けると一生日本代表になる権利を失うという、ある意味選手生命を賭けたデスゲームです。
もちろん、納得するわけもないので、その説得材料として、W杯の日本代表をボロクソに批判しています。
以下の言葉を聞いて、サッカーファンはどう思うのでしょうか。
「世界一のストライカーになる事よりも、こんなサッカー後進国のハイスクールで一番になるほうが大事か? ああ? お前らみたいなのが日本の未来背負ってると思うと絶望だわ」
「いいか、日本サッカーの組織力は一流だ。他人を思いやる国民性のたまものと言える。でも、それ以外は間違いなく二流だ。お前らに聞く。サッカーとはなんだ? 11人で力を合わせて戦う? 絆を大事に? 献身的に? 仲間のために? だから、この国のサッカーは、いつまで経っても弱小なんだ。教えてやる。サッカーってのはな、相手より多く点を取るスポーツだ。点を取った奴が一番偉いんだよ。仲良し絆ごっこしたいのなら帰れ」
日本代表を批判されたことに怒る高校生。11人で戦う姿を見て育ったんだという批判に対し、
「ん? 日本代表? うーん......そいつらって、ワールドカップ優勝してなくない? 世界一になる話してんだけど、俺」
ここから具体例が出てきます。
「味方にアシストして1対0で勝つより俺がハットトリック決めて、3対4で負けるほうが気持ちいい。メッシやクリスティアーノ・ロナウドを抑えてバロンドールに輝いた、今世界一のストライカー、ノエル・ノアの言葉だ。エリック・カントナいわく、チームなんてどうでもいい。俺が目立てばいい。ペレいわく世界一のフォワード、ミッドフィルダー、ディフェンダー、ゴールキーパー、どれを聞かれても自分だと答える」
「どうだ! 最悪だろ? でも、こいらがナンバーワンなんだ! そして、全員が稀代のエゴイストだ! 日本サッカーに足りないのは、それなんだよ......世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない」
「この国に俺はそんな人間を誕生させたい。この299名の屍の上に立つたった1人の英雄を」
「想像しろ。舞台はワールドカップ決勝。8万人の大観衆、お前はそのピッチにいる。スコアは0対0、後半アディショナルタイム。ラストプレー、味方からのパスに抜け出したお前は、ゴールキーパーと1対1。右6メートルには、味方が1人。パスを出せば、確実に1点が奪える場面。全国民の期待、優勝のかかったそんな局面で、迷わず撃ち抜ける。そんなイカれたエゴイストだけ......この先へ進め。常識を捨てろ。ピッチの上では、お前が主役だ」
「己のゴールを何よりの喜びとし、その瞬間のためだけに生きろ! それがストライカーだろ?」
そして、エゴを測るテストとして、制限時間つきのドリブルを行うことに。
ボールに触ると鬼となり、次の誰かにボールをぶつけると鬼は交代。そして、制限時間が0になった時点で、最後にボールを持った人が敗者というものです。
これはこれでゲーム性があるので、今後も期待しますが、サッカーと関係のないゲームにならないかが心配です。