少し考えたんですが、歴史は流れを捕らえることが、理解に必要です。
といっても、高校は暗記しかしてなかったので、今の年代のようにじっくりやろうなんてしておりません。
だから、マルクスは経済学者とだけしか知りませんでした。今では、ソ連のレーニンに影響を与えたマルクス主義から生まれた社会主義の生みの親と理解していますが。
ちなみに、今の北朝鮮を生んだのも、このマルクスの「すべての労働者よ、立ち上がれ! そして、資本家を潰すのだ!」という「共産党宣言」の内容のせいですからね。
要は、国家はどのように変わっていったのかさえわかれば、歴史総合は攻略可能です。
最初は、国に国王と教会に教皇の2人の王がいました。最初は、十字軍の変遷で、教皇の地位が高かったので、国王が寒い中、泣いて教皇に許しを乞うた「カノッサの屈辱」があるくらいです。
その後、十字軍の失敗で、教皇の権威が地に落ちて、国王の権力が上がっていって、絶対王政になります。絶対王政のキーワードは重商主義。一部の人間にしか商業をする権利を与えてなかったわけです。
もちろん、それが革命となり、王は倒れます。そして、国は警察だけやってればいいという夜警国家(小さな政府)になります。
さて、ここで革命を起こしたのは誰なのかが、すごい重要です。一般ピープルではありません。
重商主義に反発して、「俺たちにも商売させろ!」といった市民という人が中心になりました。
この市民というのは、市に住んでいる人という意味ではなく、会社を経営できるだけの金持ち連中のことです。(ブルジョワっていって、今の時代通じるか疑問)
教科書には「教養と財産を兼ね備えた人」と書かれています。
王が倒れたことで、市民は会社を作って、その結果起こったのが、産業革命です。
だが、問題が。会社を経営する人が超ブラックな扱いを従業員にし出したわけです。
労働基準法とかないから当たり前ですけど。
これだと、社長に搾取されているだけじゃないか!と怒り出したのが、マルクス。
社長を倒して、国家が社長の代わりとなって仕事を割り振ればいいと考えが、社会主義となりました。
そして、夜警国家はある事件で崩壊します。それが、世界大恐慌です。
これによって、ケインズ(歴史の教科書には掲載されていません)という経済学者が、国家が金を出して失業者を救うべきだと主張。
それを聞いたルーズベルト大統領が大統領選挙に勝利(対立していたフーバーはこれまで通りの考え)して、始めたのが、公共事業。ダムの建設です。
テレビでは「成功した事例」とか言っていましたが、本では「成功したか微妙」と書いています。
こうして、小さな政府は大きな政府となり、夜警国家も福祉国家となりましたが、1970年のオイルショックで限界が来て、小さな国家に戻す事態が起こります。
日本の総理大臣でこの小さな政府をやったのが、2人います。中曽根と小泉です。
中曽根は国鉄をJR、電電公社をNTT、日本たばこをJTと国の会社を民営化。小泉は郵便局を4つに分けて民営化しました。
ちなみに、株はほとんど国が持ってるそうです。ちなみに、JTの1株は76万のようです。