池上解説で知ったのですが、去年の4月から、高校で歴史総合が必修科目になったようです。
この科目は、主に近現代の日本史と世界史を合体させて、最近の世界情勢の根本的な原因とか現在の世界の流れを知っておくために作られた科目です。
世界で活躍するビジネスマンとはいえ、最近の歴史を知らないようでは、恥ずかしいという思いもあるのだと思います。
一方、日本史で学んでいた飛鳥時代とか平安時代の科目は、選択科目となったようです。
その科目に興味があったので、歴史総合の高校の教科書を取り寄せてみました。
近現代というから、明治から始まるだろうと思っていましたが、違っていました。
最初は、イスラムの帝国から始まり、日明貿易と日清貿易、琉球王国とアイヌの関係と主に江戸時代の話でした。
その次に来たのが、イギリスの清教徒革命と産業革命でした。フランス革命、アメリカ独立戦争と続き、日本の開国要求から以降は、時系列順になっています。
世界史の中に日本史を入れている感じです。
率直に感じたことが一つあります。
どう見ても、今までの授業時間では、現在までの歴史が終わらないから、作られたとしか思えないです。
高校の歴史とかは、どうしても旧石器時代から、世界史だったら世界4大文明から時系列順にやるから、どうしても後半が急ぎ足になるんですよね。
ちなみに、高校の日本史は、第五福竜丸事件で終わりました。「あとは、各自でテキストを読んでおくように」という一言で終わり、テキストに55年体制の崩壊とか、阪神大震災とオウム真理教の事件とかありましたが、全くやっていません。
確かにここまで時代が短縮されたら、間に合いそうな感じはしますが、21世紀になっても、世界史で重要なことは結構ありますからね。
アメリカの同時多発テロに始まって、アラブの春(ジャスミン革命)とか北朝鮮の脅威とか、テキストにありました。
日本史のところは、小泉さんの改革とか、第二次あべし!の改革もありましたが、多分そこまではやらないだろうと思います。よくて、バブルまでの気がします。