金曜ロードショーで第1話を放送という異例のアニメ「葬送のフリーレン」を見てみました。
「推しの子」と同じで、1話目でコミック1巻分のボリュームでした。
実際は2巻の最初で8話分の内容を2時間でやっていました。
オープニング曲は、YOASOBIの「勇者」で、YOUTUBEでは既に600万回以上の再生数があります。
葬送とは、国語辞典では「死者をほうむり見送ること」とそのままの意味でした。
ただ、このアニメのテーマとしては、個人的にタイトルは合っていないと思います。
この内容は、勇者パーティーの一人として、魔王を倒し、英雄となった勇者一行。
最近、なろうの影響で、ゲスな勇者に慣れていたせいか、珍しく綺麗な性格の勇者でした。
その後がこのアニメの舞台ですが、いくつか過去の勇者パーティーの回想も出てきます。
フリーレンはエルフで、1000年以上も生きている存在。50年後、勇者が死去。その葬儀で、涙を流さないフリーレンを見て、「勇者パーティーの一人なのに、涙を流さないなんて薄情な人だ」を陰口を言われて、「パーティーには、10年しかいなかったから、あの人(勇者)のことなんか何も知らなかった」
ここで、なぜ人の心を知ろうとしなかったのだろうと自らの真理に気づいたエルフは、魔法を集める旅と一緒に、人の心を知る旅に出ることになり、そこで出会った人との交流がメインとなっています。
字幕で、「勇者ヒンメルの死から〇年後」となっているのは、「人の心を知る旅を始めてから」とも置き換えることができますね。
なので、「フリーレンの人の心を知る旅」に近いタイトルがよさそうです。
途中、魔法使いの弟子フェルンを取り、その弟子と一緒に旅をするわけですが、同じ旅系の「キノの旅」とは、また違います。
「キノの旅」は、「世界は美しくなんかない」というキャッチフレーズ通り、旅の先で出会う人間の醜い心を描いています。
人間の心といっても、千差万別でいい人もいれば、悪い人もいる。そこで、フリーレンが何を得るのかですね。